こんにちは、ナンザンです!

『アイドルマスター シンデレラガールズ』環境もいよいよ終盤に差し掛かり、9月末には新弾「コンヴァージェント・ディスティニー」が発売され、自然・機械環境が到来します。

特に9月のCSでは、優勝賞品としてシリアルナンバー入り書き下ろしイラストの《アニバーサリープリンセス》十時愛梨が追加されたこともあり、例年以上に多くの方が参加されたことでしょう。

そこで、次の新環境に備えるためにも、まずは現在のメタゲームを一緒に確認していきましょう!

また、これからエボルヴを始めようと思っている方も、この記事を見て、環境デッキにどんなものがあるかを一緒におさらいしましょう!

※本記事は9月14日時点の内容となります。

大会分布まとめ

新たなる創世発売時環境
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デレマス発売時環境
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デレマス発売時環境クラス別デッキ
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シリアルCS時環境
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シリアルCS時クラス別デッキ

ダイヤコウ(@daiyako)さんより画像をいただきました。ありがとうございます!!

現状のメタゲーム分析

「新たなる創世」が発売された当初は、7コスト・ドラゴン(7ドラ)一強の環境が続くかと思われていました。しかし、『アイドルマスター シンデレラガールズ』のカードが実装されてからは、デレマス、ドラゴン、ロイヤルの三つ巴の構図が形成されました。

さらに、環境に対応できる構築が見つかったことでナイトメアの分布が増えるなど、現在では全体的にデッキパワーが拮抗している状態に見えます。

デッキ相性の概略

主要デッキの相性関係は、感覚的には以下のような循環と、オールラウンダーが存在すると言えます。

荒野ビショップ

簒奪ロイヤル

クールデレマス

7ドラ

荒野ビショップ

オールラウンダー
死者ナイトメア

7ドラ以外にも多様なデッキが活躍するようになりましたが、依然として7ドラのデッキパワーは凄まじいものがあります。現在の環境を細かく見ると、「7ドラ vs アグロデッキ vs コントロールデッキ」という図式になっていることがわかります。

以前ほど「7ドラが圧倒的最強デッキ」というわけではありません。しかし、CSなどの大会に持ち込むデッキを選ぶ際、「7ドラにしっかり勝てるか」という要素が大前提として組み込まれるため、このようなデッキ分布になっていると考えられます。

環境デッキ

ここからはそれぞれのデッキについて見ていきましょう。

クールデレマス

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これが3連続進化したら人は○にます

『アイドルマスター シンデレラガールズ』環境において、既存のクラスをベースとしながら唯一環境入りを果たしたのが、このクールデレマスです。

新規カードを加え大幅にデッキリストが変化しました。複数のフォロワーを一度に展開できるカードを軸に、盤面のフォロワー数に応じて効果が誘発するギミックで戦います。

《シンデレラガール》鷺沢文香によって暗器サイクルを獲得し、《シンデレラガール》渋谷凛や《シンデレラガール》神崎蘭子といった除去能力を持つフォロワーが増えました。さらに《individuals》森久保乃々による横展開と除去、そして疾走を決める動きが可能になり、単に攻めるだけでなく、動きに大きな多様性が生まれました。しかし、その根幹がアグロデッキであることは変わりません。

デッキの主要パーツの多くがLGカードであるため、構築コストが高い点も話題になりました。その爆発力とパワーは環境で通用しますが、デッキからフォロワーを展開するギミック上、引きムラや特定のキーカードへの依存度が高いため、安定性という面では若干欠けるイメージがあります。

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7ドラ

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これが3連続進化したら人は○にます

「新たなる創世」でその地位を確立した7ドラは、依然として環境の基準となるデッキです。

特徴は、アクセラレート能力によって一気に墓場を肥やし、《灼熱のアナテマ・バーンドナイト》で除去を行いつつ7点バーンを叩き込むという、分かりやすくも強力なゲームプランです。

《灼熱のアナテマ・バーンドナイト》の超進化や《パンプキンドラゴン》といったカードによって回復量も凄まじく、1ターンで10点回復することも珍しくありません。「《バーンドナイト》を3回進化したら勝てる」というシンプルで明確な勝利条件も、このデッキの大きな特徴です。どのようなデッキに対してもそれなりに戦える安定性とパワーを兼ね備えたポテンシャルを持っています。

序盤の除去手段も充実しているため、アグロデッキに対して決して楽な戦いになるわけではありませんが、適切な除去カードを採用することで十分対抗可能です。

特に《竜巫女の儀式》は隠れたキーカードであり、手札を捨てながら除去を飛ばせるため、最速3ターン目に設置できるかどうかでその後のゲームプランが大きく変わります。このデッキの存在がメタゲーム全体をアグレッシブな方向に押し進めており、新弾を重ねてもTier 1.5までは常に位置するであろう、完成度の高いデッキと言えるでしょう。

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簒奪ロイヤル

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コスト-2がずっと強い

簒奪ロイヤルは、特に姫路GCSを機にその数を大きく増やし、環境の一角を占めるようになったデッキタイプです。

このデッキの強みは、6ターン目以降のビッグアクションです。特に《簒奪の従者》《オクトリス》《空絶の崇拝者》、そして《鮮やかな奪取》を組み合わせたコンボは、強力なリーサルプランとして機能し、十分な打点を提供します。

相性面では、7ドラや死者ナイトメアといったデッキに対しては有利に戦えますが、回復と除去に長けた荒野ビショップには超絶不利な相性となっています。クールデレマスとの勝敗は、いかに相手のフォロワーを除去し切ってアグロムーブを止められるかが鍵となります。

また、相手のデッキからカードを落とす効果は、時に相手のネクロチャージやスペルブーストを補助してしまう側面もありますが、相手のキーカードを削ってゲームプランを崩壊させることも可能です。

ロイヤルクラス特有の《星の鎧》によるフォロワーの保護も、相手の除去をかわす強力な防御手段です。このデッキでは、序盤にいかに準備と除去を進められるかが、ビッグアクションに繋げるための重要なポイントとなります。

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死者ナイトメア

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多分こいつはずっと強い

死者ナイトメアの強力な核となるのは、《クリストフ》と《アイシィ》のコンボです。このコンボ起動のためには、序盤にいかに素早く墓場を貯められるかが重要になります。

「新たなる創世」で《ムカン》や《ゴールドラッシュゴースト》といった強力なカードが追加されたことで、墓地を貯める速度が格段に向上した上に、それによって誘発する回復量が大幅に増加しました。特に1ターンで6点回復することも珍しくなく、安定して《クリストフ》+《アイシィ》のフィニッシュを狙えるようになりました。

デッキパワーは非常に高く、7ドラやクールデレマスといった環境トップのデッキとも十分に渡り合える実力を持ちます。

最近では、《オルトロス》を採用し、《ヘクター》と組み合わせて一気にリーサルを狙う構築も増加傾向にあります。

死者ナイトメアは、あらゆるデッキに対して戦えるオールラウンダーとして完成度が高く、今後も強化が見込めるクラスであるため、「とりあえずCSに持っていくデッキ」の有力な選択肢に入ります。環境が大きく変わらない限り、Tier 1.5を下回ることはないだろうと予想される、非常に完成度の高いデッキです。

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荒野ビショップ

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クールデレマスと並んで環境を牽引するアグロ/ミッドレンジデッキです。

《安息の絶傑・ルナール》や《聖光の絶傑・ジャンヌ》によるフォロワー展開、さらに《セリーナ》によるPP回復からの再展開を主軸とし、《ラナ》と《セリーナ》でリソースを回復しながら攻め続けます。

隙があれば《疾走する人参・ローラ》や《サリッサ》といった疾走フォロワーで相手のライフを削りきるのが基本プランです。

特に「新たなる創世」で収録された《ラナ》が非常に強力で、彼女を起点に《セリーナ》や《ヘヴンファイア》を一気に揃えて展開する動きは強烈です。また、0コストで使用できる1ダメージ除去(ルナールの結晶など)が細かいながらも盤面整理に貢献します。

このデッキはTier 1.5に位置しながらも、環境デッキの隙を突く高い攻撃力を兼ね備えています。荒野のカテゴリに縛られず、低コストのフォロワーや疾走フォロワーが今後新規で追加されれば、さらなる強化に繋がるポテンシャルがあります。

クールデレマスと比較すると、除去に割くカードが少ないため、相手の大量展開を返すのはやや苦手です。しかし、その分、純粋なライフ削り性能とリソース回復力が高く、両アグロデッキの差別化点となっています。

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まとめ

以前より7ドラの分布は下がったものの、その脅威がなくなったわけではありません。現在のメタゲームは、ゲームレンジが「前寄せ」のアグロ〜ミッドレンジデッキが優位に立っている傾向が見られます。新弾「コンヴァージェント・ディスティニー」の発売によって、この潮流がどのように変化するのか非常に楽しみです。

最近のデッキ構築においては、以下のような「環境の壁」をクリアできるかが、勝利へのカギとなります。

  1. アグロデッキの場合: 豊富な除去と回復を前にして、リソース確保量と息切れの対策は十分か?
  2. アグロデッキの場合: オールラウンダーである死者ナイトメアに対して、安定して勝ち越せるか?
  3. ミッドレンジデッキの場合: 依然としてパワーの高い7ドラを相手に、主導権を握って戦えるのか?
  4. コントロールデッキの場合: 7ドラのバーンダメージやアグロの疾走攻勢に対し、回復量は充分か?
  5. コントロールデッキの場合: クールデレマスや荒野ビショップなどのアグロデッキを、完全に捌ききってゲームを終わらせられるか?

このように課題は多々ありますが、デッキ構築を考えている時こそが、一番楽しい瞬間ですよね。

今回ご紹介したデッキ以外にも、CS入賞実績を持つ多様なデッキが存在します(パワー的にはTier 1.5~2相当)。

【その他、環境で見られるデッキの一例】

  • 荒野ロイヤル
  • 宴楽ロイヤル
  • 天使スパルタクス
  • 宴楽ナイトメア
  • ゴーストナイトメア
  • パッションデレマス
  • キュートデレマス
  • 横並べウマ娘
  • ループウマ娘
  • 学院ウィッチ
  • ライオウィッチ
  • 荒野ドラゴン
  • スペルドラゴン
  • 武闘竜人ドラゴン
  • 狩人エルフ
  • 獣エルフ
  • アナスタシアエルフ

「コンヴァージェント・ディスティニー」では、自然・機械が強化され、さらに多くのデッキタイプが環境に加わるでしょう。ぜひ、さまざまなデッキタイプを研究し、「勝てるデッキ」や「お気に入りのデッキ」を制作してみてください!

それでは、また!